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我々の仕事の話



打ち合わせの中でお施主さんから一番よく質問されるのが、

「安藤さん達って夫婦で一緒に設計してるんですか?」という質問。


私が出産・育休をとっていた間は主人一人でやっている時期が長くありましたが、

私が仕事復帰してからは、基本お施主さんとの打ち合わせは毎回二人揃って参加しています。


私たち二人の好みや建築的思考は、大まかにくくってしまえば同じなのですが、

そこから枝分かれしていく先は全然違っていて、

それが20代とか若かりし頃は喧嘩の原因にもなったりしたこともありましたが、

もうそれは自我が強かった遠い昔の笑い話。

今は、なるほどな〜そういう視点もあるのか、と自分では思いもつかない発想や意見に

お互い耳を傾けて、より良くなるように夫婦二人三脚で設計をしています。


私自身、結婚・子育てを経験してから主婦目線や母親目線で家づくりを考えられるようになり、

逆も然り、それぞれの立場で視点を持ちながら、

もちろんそこにお施主さんにも一緒に入ってもらうため、

毎回打ち合わせでは色んな意見が飛び交い、まあ雑談も多いものですから、

長い時間お付き合いいただいております。


ここ4年ほどはそんな感じで一緒に仕事をしています。


先日、あるお施主さんに

「テイストが良い意味で無くて、何となくこういう家になるだろうってのが無いから

自分達の家を一から一緒に作れるのがちょっと楽しみで。」


それがうちに依頼していただいた理由の一つだったと聞いて、とても嬉しくなりました。


家族によって出来上がる家はもちろん違うと思っているし、

私たち二人の考えもそれぞれ違う。

そこにお施主さんの好みや色が加わって、

毎回毎回それの化学反応で色んな個性の家が出来上がっていく。


それで良いのだと改めて思わせてくれました。


写真のパースは今現場途中の聴竹居が好きな70歳ご夫婦のお住まい。


屋根の勾配をどうするか、見えてくる垂木のピッチと寸法をどのサイズにするのかを

最後の最後ギリギリまで二人で何度もディスカッションして進めてきました。


和のテイストがあるお住まい、楽しみです。



2024.5.20                                                ando.Y

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