石の天板
- 建吾 安藤
- 8月5日
- 読了時間: 2分

先日、キッチンの天板を探しに石材所へ行ってきました。
キッチンの天板は、ステンレス・セラミック・人工大理石など色々ありますが
天板の種類それぞれに長所短所があり、
その中でお施主さんの暮らし方や使い方、作る料理、また出来上がる空間に合わせて
どの天板が良いのか色々考えます。
今回はそれらを踏まえた上で、天然石が良いのでは?となり
もちろんコストもそれなりに高価なものにはなるので、
色々他でコストを削りながら今回実現にいたりました。
(いつもこの辺りのコスト調整は何を残して何を削るか大変頭を悩ませます!)
お施主さんと一緒におそらく数百枚ある石の中から、
まずはいくつか石の種類を絞って、
そして天然石だからこそ一枚一枚模様が違う中からこれだと思う石を選んでいきます。
色々見た中で、最終的に皆一目惚れしたのは
インドのブラックギャラクシーという石。
40億年前から地殻変動で出来た石だそうで、
この頃はまだ地球に生物が誕生していない時代。
なので生き物の遺骸や破片などが成分として入っておらず、そのためこれらが入っている大理石と違って
酸に強くキッチンの天板に向いているのだとか。
生き物の骨や殻は炭酸カルシウムなので、酸と反応し易いのです。
40億年前って、
それだけでもうロマンというか。
遥か長い時を経て、キッチンの天板にお迎え出来るなんて。
もうこれはパワーストーン、
最終的には墓石にしてもらおうかななんて冗談を言ってましたが、
空間にぴったりな良い石と巡り会うことが出来て今から楽しみです。
来月からキッチン制作に入ります。
どんな姿になるのでしょうか。
2025.8.5 ando.Y



